0119 今井さん。

今井さんのお家にお邪魔している。

今井さんはピアノの調律師で、即興で作曲を毎日し続けているピアニストでもある。

今井さんにたくさん音楽の話を聞いた。

即興でしか曲を弾いたことがないから、他の有名な曲の曲名はあまり知らない。

同じように弾けと言われても、できない。即興だから。

作曲をするときに、テーマやイメージはない。音は音だから。音楽は音楽。他のものと一緒になることはない。

日常生活の中で、より音楽的な方を選ぶ。ピアノの練習より、散歩の方が音楽的だと思えば、散歩をする。

決められたテンポでなんて弾かない。言葉として伝えるのに無理や不自然がなければ変な風にはならない。会話と同じ。

今井さんは、なんだか感覚がとても近い人だなと思ってとても嬉しかったし、すごく勉強になった。

そして何よりスキルがズバ抜けていた。

俺はなんか、音楽家として箸にも棒にもかからないようなところにいるくせに、とても落ち込んだ。

言ってることは似ていても、スキルが圧倒的に比にならない。

これでは俺はただのわかったふりの口だけ野郎ということだ。悲しさと悔しさといらだちが残る。

何は無くとも、まず技術。ということはやはりあるなと、感性を語ってくれる今井さんの前で逆にそう思う。

でも、なんか歌ってたら「お風呂で歌ってるの聞こえてきたけど雰囲気いい感じですね」って褒めてくれた。

がんばろ。